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2025年7月22日 治験・DCT

💊治験にはとても重要な“被験者募集”って知ってる? 〜未来の医療のために、まずは「知ること」から始めよう〜

◆治験のスタート地点、それが「被験者募集」です!

「治験」と聞くと、製薬会社や医師がやる特別な仕事――そんなイメージを持っていませんか?
でも実は、治験の成否を大きく左右する重要なカギ、それが「被験者募集」なんです。

新しい薬を世に出すには、臨床試験(治験)でデータを取得し、効果や安全性を確認する必要があります。
しかし、この治験に参加してくれる“被験者”がいなければ、どんなに優れた薬も一歩も前に進めません。

そのため、被験者をいかに効率的かつ倫理的に集められるか――これは治験全体の成功を左右する極めて重要なテーマなんです。

★補足:本文章で記載している「被験者」=「治験(臨床試験・モニター含む)」に参加して頂けるボランティアさん(疾患をお持ちの人も健康人も含みます)です。

◆「治験って人体実験じゃないの?」と思っているあなたへ

「治験って、安全性がまだ分からない薬を自分の体で試すってことでしょ?なんか怖い…」
このような疑問や不安は、ごく自然なものです。実際、私も最初はそう感じていました。

でも――実際の治験は、「人体実験」とは全く違います。
その理由は以下の通りです。

✅ 厳格な倫理審査(IRB)が必須

治験に関わるあらゆる活動――特に**被験者募集方法(広告・内容・手順)**は、必ず事前に治験審査委員会(IRB)の承認が必要です。
IRBでは、募集対象の妥当性・誇大表現の有無・リスク説明の明確さなどが細かく審査され、「被験者の人権と安全」が何よりも重視されます。

✅ GCP(医薬品の臨床試験の実施基準)に基づいた運用

治験は、国際的にも共通のルールであるGCPに従って実施されます。
この基準では、インフォームド・コンセント(十分な説明と本人の同意)を明記しており、被験者の自由意思とプライバシーが守られる仕組みになっています。

✅ 被験者の安全管理が何より優先

治験では、通常の外来診療よりも頻繁な血液検査・健康チェックが行われ、副作用が出た場合の緊急対応や保険対応も整っています。
医師・CRC(治験コーディネーター)・看護師・事務局などが連携し、被験者の健康状態を常にモニタリングしてくれます。

✅ 治験が進めば、未来の医療が前進する

そして何より、被験者の集積や募集がなければ、治験が進まず新しい薬も治療法も世に出てきません。
だからこそ、私たち一人ひとりがこの仕組みを知り、正しく理解することが、日本の未来医療にとってとても大切なのです。


◆被験者募集ってどうやって行われてるの?

実際に「被験者募集」はどうやって行われているのでしょうか?
その方法は、オンライン/オフライン両面で多様化しており、以下のような手法が組み合わされています。

🔹1. 医療機関内での募集

  • 病院内のポスター掲示・パンフレット配布(診察室前や待合室に設置)
  • 医師や看護師またはCRC(治験コーディネーター)から直接の案内
  • 院内Webサイトへの掲載
  • 治験コールセンター・相談窓口の設置

これらは最も基本的な手法で、来院患者への信頼感が高く、効果的です。

🔹2. 施設間連携による紹介

  • 他の医療機関・クリニックと連携して被験者を紹介
  • 連携ネットワーク「Patient LINK」などで患者情報をスムーズに共有
  • オンライン診療で3者(かかりつけ医・治験医師・患者)をつなぐ紹介も増加中
  • ここでDCTでサテライトサイトネットワークも該当します!(医療機関連携での被験者募集)

希少疾患など条件が限られる場合に非常に有効です。

🔹3. 被験者募集会社(PRO)による広報

  • リスティング広告(Google検索で「治験+地域名」など)
  • SNS広告(Facebook、Instagram、Xなど)
  • 電車の中吊り広告・駅構内ポスター・新聞広告
  • 健康イベント(商業施設や公共施設でブース展開)
  • Webポータルサイト(例:生活向上WEB、healthクリック、smtなど)

特に、中吊り広告や駅構内広告は高齢者への接点として非常に有効です。

 被験者募集専門会社のWebページを活用

自分で治験に関心を持ち、「登録してみたいな」と思ったら、以下のような企業サイトが役立ちます:

会社名

特徴

主な媒体

3Hメディソリューション

「生活向上WEB」で生活者目線の情報発信が強み

生活向上WEB

アイロム

全国のSMO網を活かし、地方にも強い

smt治験情報

EPS

患者の声を反映する「Voicebook」で参画支援

Voicebook

🔹4. 治験専門医療機関・治験ボランティア会の活用

  • 例えば信濃会のような専門組織が11万人以上の登録者から条件に合う人を迅速に案内
  • 適切な治験にマッチングしてくれる仕組みが整っています

◆費用と仕組み:参加者に支払われる「負担軽減費」とは?いくらもらえる?

治験参加者には、「負担軽減費」という費用が支払われます。
これは謝礼ではなく、交通費や時間拘束、労力などへの補助という位置づけです。

試験タイプ

内容

支払額の目安

通院型(来院 or 在宅)

採血や診察等を受ける

1回7,000〜10,000円程度

入院型(複数日)

食事制限や検査を伴う

数万円〜十数万円

食品・美容モニター

サプリ・化粧品を試す

1回数千円〜

↑試験によって異なります

生成AIで作成してます。

上のイメージみてどう思います??

「お金出すから参加してね!!」と見えますよね?? これ「金銭誘因」となりNG行為です!

💡DCT(分散型治験)の場合、自宅に訪問して採血などを行う形式も増えており、負担が少ないのに補助がしっかりしているものもあります。


◆登録から治験参加までの流れ

たとえば「生活向上WEB(3Hメディソリューション)」を例にとると、以下の流れで進みます:

  1. Web会員登録(メールアドレス・基本情報)
  2. 健康状態や生活習慣(飲酒・喫煙・既往歴・服薬など)を登録
  3. 条件に合った治験案件の通知を受け取る
  4. 案件の詳細を確認し、興味があれば応募
  5. 事前スクリーニングを通過したら施設と連絡調整
  6. 医療機関で同意説明文書にサイン(インフォームド・コンセント)
  7. 指定されたスケジュールで治験に参加
  8. 来院や対応ごとに負担軽減費が支払われる(現金・振込・ポイント等)

生成AIで作成してます

⚠️注意:登録情報を正確に書くことが重要。
虚偽の記載があると、スクリーニング通過後でも断られてしまうことがあります。

◆ちょっとした雑学(裏情報):登録時の“ひと手間”が結構重要

ここだけの話、被験者登録をするときにちょっとした“工夫”をするだけで、参加までのスピードが大きく変わることがあるんです。

たとえば、治験募集サイトに登録する際に求められる健康状態や検診結果などの情報――
「面倒くさいし、だいたいでいいか」と適当に入力してしまうと、せっかく案内が来ても実際の同意面談前に断られてしまうケースがあるんです。

これ、実はよくあるパターン。

運営側としては、治験ごとに細かく決められた「選択基準・除外基準」を見ながら対象者を絞っているため、情報が曖昧だったり抜けていると、それだけで“対象外”と判断されてしまうんですね。

なので、登録時はできるだけ細かく・正確に・正直に入力するのが鉄則。
面倒でも、これが治験や試験参加につながる最短ルートになるかもしれません。

それからもう一つ大事なポイント。
試験会場(医療機関)の場所も要チェックです!

登録は全国からできますが、いざ案内が来てみたら「東京まで通わないといけない…」「福岡の施設しかない」なんてことも。
なので、自宅や職場の近くに対応施設がある場合は“ねらい目”
また、**訪問型の治験(DCT)**なら自宅に看護師が来てくれるパターンもあるので、「通えない=参加できない」ではない点も覚えておくといいかもしれません。


◆「やっぱり不安」という気持ちに・・・・

「副作用が怖い…本当に安全なの?」

はい、それも一つのごもっともな考え方だと思います。
無理に「大丈夫です!」なんて言い切るつもりはありません。
不安を感じるのは当然のことですし、それを抱えたまま無理に参加する必要もありません。

ただ、知っておいていただきたいのは――
治験は、ちゃんと設計され、しっかり管理されているということです。

治験は製薬会社や病院の先生(医師)が中心となり、「治験実施計画書」と呼ばれる詳細な設計図を作成します。
この中には、「どのように薬を投与するか」「どんな検査を何回行うか」「副作用が出たときの対応」など、ありとあらゆるルールが細かく書かれています。

そして、実際の治験では、被験者の体調や反応を細かくウォッチしています。
採血や問診、バイタルチェック、医師の診察などが頻繁に行われるので、普段の診療以上に手厚いフォローがあると感じる方も多いです。

また、検査結果は都度しっかりと伝えられますし、自分自身の健康状態を客観的に把握する良い機会にもなります。
「なんとなく不調だったけど、治験で生活習慣を見直すきっかけになった」という声も・・・・。

ですから、怖いと感じたら無理をする必要はありませんが、
「意外とちゃんとしてるんだな」「一度話だけでも聞いてみようかな」
そんな風に、ちょっとだけ気持ちを向けてみてもらえると嬉しいです。

「いきなり治験に参加するのはちょっと…」

→そんな方には、食品モニター・美容モニター・採血試験など“ライトな”試験から始めるのがオススメです。
登録だけして、どんな案件があるのかメールで見てみるだけでもOKです。


◆被験者募集は、私たちが「医療の未来」に関われる入り口です

治験と聞くと、「医師や製薬会社がやっていること」と思いがちですが――
実はその前提となる「被験者募集」こそが、医療の未来を動かす第一歩なんです。

少しでもこのブログを通じて、
「治験って思ってたよりちゃんとしてるんだな」
「意外と自分も何か関われるかも」
そんなふうに感じてもらえたら、とても嬉しいです。

未来の薬が生まれるまでの道のりの最初に、あなたの「知ろうとする気持ち」がある。
それが、治験の世界にとって何よりの力になります。